お気に入りの相続 弁護士
東京都の施設でも一基500億円以上の高級焼却炉がダイオキシンを一番多く出すという話さえあるくらいだ。
ダイオキシン法はこれ以外にも様々な問題がある。
紙ゴミや庭のゴミなどを家庭で燃やせなくなったおかげで、ゴミの総量が無闇に増えたことだ。
住宅密集地ならばともかく田舎では自宅で出た生ゴミや紙ゴミは自宅で処分するのが一番なのだ。
トラックで一般ゴミを集めて焼却炉まで運ぶ間にまき散らす排気ガスの方がよほど体に悪い。
可哀想だったのは家庭用の焼却炉を製造していたメーカーである。
バッタリと売れなくなり在庫の山をかかえて倒産というわけだ。
悪法の見本のようなダイオキシン法だが、廃止されるという話は聞こえてこない。
立法府や行政府は無謬なのだという。
無謬という意味は本来は誤りがないことだが、国が無謬というのは誤りを認めないということらしい。
国会は法律を作ることには熱心だが、不必要な法律を廃棄することには全く関心がないらしい。
日本の法律はこの10年で202本純増したという。
ゴミのような法律があるせいで、様々な名目の補助金や税金がたれ流される。
国の赤字を減らすには、まずいらない法律をリストラすることから始めよう。
はじめの一歩はダイオキシン法の廃棄だな。
第3章外来種問題のウソとホント、外来種悪玉論のいかがわしさ所沢の、ダイオキン騒ぎが起きた1999年、釣魚として人気の高い北米原産のブラックバスが日本の生態系を破壊する悪者だとしてたたかれ始めた。
一部な釣人の大々的密放流により増殖したブラックバスが日本の固有種の魚を食い尽くし絶滅に追いやっているという。
密放流は何の根拠もないうわさにすぎなかったが、例によって正義という仮面をかぶった恐怖話や勧善懲悪物語りが大好きなマスコミはこの話を大きく取り上げはじめ、悪者・外来生物を駆除すべしとの機運が盛り上がって理由はともあれ、常に勢力を伸ばしたいと考えている省庁がこういう風潮に目をつけ弱小の環境省はここぞとばかりに張り切り出し、あれよあれよという間に「特定外来生物による生来生物被害防止法」(特定外に係る態系等被害の防止に関する法律) が2004年6月に成立し、2005年6月から施行されている。
政府(環境省) が外来種の中でも札つきの悪者を特定外来生物に指定して、飼育や移動を罰則つきで制限し、税金を使って駆除(殺毅)しようという法律である。
O5年年の暮にかけ、はじめて具体的に特定外来種を指定するにあたってブラックバスを選定するかどうかでもめていた時、ブラックバス悪者論に加担していた日本のマスコミはほとんどすべて、世論操作と全く同じ構図がここにもある。
私は2005年2月にNK新聞の「半歩遅れの読書術」というコラムでこの風潮を皮肉ったが、私のコトバはゴマメの歯ぎしりほどの効果もなかった。
ブラックバスが日本に移入されて以来80年が経つが、ブラックバスにより滅ぼされた日本の在来種は一種もない。
もちろん、人間に健康被害を与えているわけでもない。
それどころか、ブラックバスは釣り業界にかなりの経済効果をもたらしている。
ブラツクパスを特定外来種に指定して駆除の対象とすることで、釣り業界に与える経済的打撃と駆除に費やす税金という、ダブル・デメリットの見返りの大義名分は、日本の生態系を滅ぼす。
ダイオキシン法や京都議定書をめぐる焼却炉からのダイオキシンの排出を規制しないと国民の健康は守れない。
外来種を駆除しなければ日本の生態系は守れない。
すべて同じパターンのウソ話である。
生態系は生産者と消費者と分解者からなる。
単純に言えば、植物と動物と菌類である。
生産者が光合成で太陽の光エネルギーを使ってデンプンを作り、それを消費者が食べて、死んだ植物や動物の体を菌類が分解している。
分解した物質は再び生産者に使われる。
生態系は太陽光のエネルギーを使って物質を循環させているシステムである。
最も基本この循環がストップしたり阻害的なレベルで生態系が機能しないというのはだからされたりすることだ。
外来種も生物だから日本の生態系に入ってきても、生産者か消費者か分解者のどれかであることに変わりはなく、物質循環を阻害することはないはずだ。
生態系の機能を回害するのは人間による環境破壊である。
特に水系では毒物を流したり、有機物を大量に流して過度に富栄養にしたりすれば、生態系の機能は阻害される。
人間以外の外来生物がそういうことを、するはずはないからこのレベルの生態系の不全には外来生物は無関係だ。
生態系の構成要素が固有種であろうが外来種であろうが生態系の機能の健全さには関係がないのだ。
外来生物が生態系に影響を与えるとしたらただひとつ、生態系の種類組成を変化させることだ。
しかし、系すなわちシステムは要素が変化するからこそシステムなのであって、生物相すなわち種類組成やその割合が変化しない生態系などはない。
歴史的に見ても、ある地域の生物相は、すでに生息している生物種と次々に侵入してくる生物種の間の生存競争の結果である。
外来種の侵入を一切認めないということは、進化のダイナミズムを無視することにはかならない。
長いタイムスケールで見れば、外来の生物が侵入するのはむしろ常態であって、固有生物相を死守しようというのは、コトバの真の意味でのアナクロニズムである。
ある地域の生物相を現時点て固定しようというのは不可能な妄想である。
外来種との生存競争や混血により消滅する生物があったとしても、それは生物進化の当然の帰結、であってそれにより生態系が破壊されるなどということはあり得ないのである。
外来種の一部は確かに健康被害をもたらしたり、害虫になって経済被害をもたらしたりするだろう。
しかし、それはその生物が外来種だからではない。
後で述べるように利益をもたらす外来種もたくさんある。
反対に在来種の中にも人間に害をもたらす生物がたくさんいる。
在来種だからといってこういった生物を駆除しないわけにはいかない外来種が日本の生物の多様性を減少させるということを主張する人もいるが、歴史的に自然に日本に侵入した種はもちろん、人為的に侵入した種も含めて、平均的に見れば外来種は日本の生物種の多様性をむしろ増大させたのではないかと私は思う。
たとえば、ブラックバスをはじめ、ブルーギル、ニジマス、カワマス、オオタナゴなど大量の外来種が人為的に日本に移入され、現在日本の河川や湖沼には60種以上の外来魚がいるが、絶滅した日本の固有魚はほとんどいない。
20O3年発行の環境省のレッドデータブックによればクニマス、スワモロコ、ミナミトミヨの(汽水淡水魚類)並種)はわずかに3種だけである。
理由も外国からやってきた外来種とは無関クニマスは田沢湖に生息していたヒメの固有亜種だが、発電のために玉川から強酸性の水を田沢湖に導入したために絶滅したという。
スワモロコは諏訪湖にいたモロコの固有亜種で諏訪湖に移植されたホンモロコ(琵琶湖の固有種)との生存競争に敗れたともホンモロコまたは周辺のタモロコとの交雑により純系が消滅したとも言われている。
ミナミトミヨは京都府と兵(ひょう) 庫県にいた日本固有種で農薬が原因で絶滅したらしい。
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